この記事ではアーユルヴェーダでおすすめのアロマテラピーについて解説しています。
アーユルヴェーダとは古代インドで発祥した伝統医学であり、人の身体は植物や食べ物などを始めとする自然エネルギーによって構成されていると考えられており、このエネルギーのことをドーシャ（体質）と読んでいます。
アーユルヴェーダでは、ドーシャを大きく分けて3つのタイプに分類しており、それぞれのタイプで身体的・精神的な特徴が違ってきます。
この記事ではそれぞれの体質に合わせたオススメのアロマテラピーについて解説していきますので、興味を持たれた方は是非ご覧ください。
アーユルヴェーダとアロマテラピーの関係性
アロマテラピーとは、植物を由来とする精油や芳香などを用いて心身のバランスをとったり病気や傷の治療・ストレス解消などを行う療法であり、芳香という意味の「アロマ」と療法という意味の「テラピー」という意味の2つの言葉を組み合わせた造語です。
一方で、アーユルヴェーダでは植物は薬であるとされ、飲み薬などの形で処方されるなどアロマテラピーとは異なる用いられ方をされてきました。
このように似て非なるものであるアーユルヴェーダとアロマテラピーですが、アーユルヴェーダ独自の体質論にアロマテラピーを当てはめることによって、アロマを個人の体質に特化した状態で使用することができるようになります。
このため、近頃ではアーユルヴェーダとアロマテラピーを融合させようという動きもアメリカやヨーロッパの国々から出てきています。
アーユルヴェーダとしてのアロマの使い方
アーユルヴェーダでは、トリドーシャという理論によって人間の身体にはヴァータ・ピッタ・カパという3つのエネルギー（ドーシャ）が働いているとされています。
人によって3つのエネルギーのバランスは違い、どのドーシャをより多く持っているのかによってヴァータ体質・ピッタ体質・カパ体質という3つの体質パターンに分類されます。
アーユルヴェーダでアロマを使う際には自分自身がどの体質に属するのかを知り、その体質に合ったアロマを使用することになります。
使用方法としても部屋に香りを漂わせる芳香としての使用やマッサージオイルとして使用したりと様々な形で使用可能です。
体質パターンとその体質に適したアロマ
先ほどの項目で人の体質には3つのパターンがあると言いましたが、ここではその体質の特徴とその体質に適したおすすめのアロマを紹介していきます。
ヴァータ体質
ヴァータ体質の特徴
身体的な面では、細身で華奢・筋肉が少ない・髪の毛が細い・皮膚や髪が乾燥気味ということなどが挙げられます。
健康面や精神面では、冷え性・低血圧・便秘・生理不順・睡眠不足・ストレスに弱い・腰痛といったことが挙げられます。
ヴァータ体質に適したアロマ
ヴァータ体質の方がアロマを選択する際には、揮発速度が遅いベチバーやサンダルウッド、リラックス効果が期待できるラベンダー、甘く酸味のあるオレンジやローズ・ベルガモットなどを選ぶといいと言われています。
ピッタ体質
ピッタ体質の特徴
身体的な面では、中肉中背の標準体型・汗っかき・大食い・抜け毛が多い・輪郭が卵形ということなどが挙げられます。
健康面や精神面では、体温が高い・胸焼けしやすい・消化器系のトラブルが多い・軟便で下痢気味・芽が充血しやすいということなどが挙げられます。
ピッタ体質に適したアロマ
ピッタ体質の方がアロマを選択する際には、揮発速度が中程度のラベンダーやペパーミント、冷却効果が期待できるカモミールロマン、苦みがあるクラリセージやメリッサなどを選ぶといいと言われています。
カパ体質
カパ体質の特徴
身体的な面では、骨太体型・太りやすい・丸顔・しっとりとした皮膚・目が大きいというようなことなどが挙げられます。
健康面や精神面では、だるさやむくみがある・発疹ができやすい・呼吸器系のトラブルが多い・アレルギー性鼻炎であるということなどが挙げられます。
カパ体質に適したアロマ
カパ体質の方がアロマを選択する際には、揮発速度の速いユーカリやティートリー、デトックス効果が期待できるジュニパー、苦みや渋みのあるブラックペパーなどを選ぶといいと言われています。
《まとめ》
ここまでアーユルヴェーダでおすすめのアロマテラピーについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
解説してきたように、人はその人が持っているドーシャの違いによって3つのパターンに分類されます。
それぞれのドーシャに適したアロマがありますので、自分のドーシャに合わせたアロマを日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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