この記事ではアーユルヴェーダとは何かということについて解説しています。
皆さんはアーユルヴェーダとは何かご存じでしょうか。
初めてその名を聞いたという方は「人の名前?機械の名前?新しい宗教か?」など、全く分からないと思います。
この記事ではアーユルヴェーダとは何かということについて解説していきますので、アーユルヴェーダについて知りたくなったという方は是非ご覧ください。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダとは、インドやスリランカに伝わる伝統医学です。
サンスクリット語で「生命・寿命」という意味のアーユスと「科学・知識」という意味のヴェーダがくっついてできた言葉で、「生命の知識」や「生命の科学」という意味を持ち、中国医学(漢方)・ギリシア医学と合わせて世界三大伝統医学と称されています。
アーユルヴェーダは健康の維持や病気の治療などによって健康な生活を送ることが最大の目的とされています。
アーユルヴェーダが規定している健康の定義とは‥
見えないエネルギーといわれている3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カファ)のバランスが取れている
身体の構造や機能を支える存在である7つのダートゥ(ラサ、ラクタ、マーンサ、メーダ、アスティ、マッジャー、シュラク)のバランスが取れている
排泄機能が正常に働いている
消化や代謝といった働きをするアグニが正常に機能している
五感や心が幸福な状態である
以上のようなことです。
ダートゥとドーシャはそれぞれ対応しており、ダートゥが増減すると対応しているドーシャも増減し、ドーシャが増減するとダートゥのバランスも乱れてしまうので、ダートゥとドーシャのバランスが崩れてしまうと病気などを招いてしまうとされています。
これらのバランスを乱さないようにするためにアーユルヴェーダでは食事というもが非常に重要視されています。
アーユルヴェーダの発祥・歴史
アーユルヴェーダは紀元前2000~3000年頃の古代インドを発祥とし、約5千年という長い歴史を持っています。
インドで発祥したためヒンドゥー教の影響を色濃く受けています。
先ほどヴェーダとは「科学・知識」を指すと言いましたが、古代インドで編纂されたインド最古の文献のことでもあります。
このヴェーダには「リグ・ヴェーダ」「サーマ・ヴェーダ」「ヤジュル・ヴェーダ」「アタルヴァ・ヴェーダ」という4つの種類があり、それぞれサンヒター、ブラーフマナ、アラーニヤカ、ウバニシャッドという4部門で構成されています。
ヴェーダは一人の人物によって編纂され広められたわけではなく、ヴェーダを知覚した聖者が弟子と認めた者のみに伝授する口承という形で受け継がれてきました。
これら4つのヴェーダから生命に関する知識を集約したものがアーユルヴェーダとなっています。
ちなみに、現存している最古の文献は全8巻120章からなるチャラカ・サンヒターであり、これは紀元前6世紀頃に編纂されたものだと言われています。
日本においてもアーユルヴェーダの歴史は古く、仏教とともに6世紀に伝えられ、日本人に合わせた仏教医学として独自に発展してきました。
精進料理や禅・温泉・乾布摩擦などアーユルヴェーダとの共通点があるものが今でも多数見受けられます。
長い歴史を持つアーユルヴェーダですが、現在ではWHO(世界保健機構)から予防医学として認定され西洋医学の代替手段として注目されています。
アーユルヴェーダの特徴
アーユルヴェーダにおいて最も特徴的なものが「トリドーシャ理論」です。
アーユルヴェーダでは、宇宙に存在しているものの全ては「空・風・水・地・火」という5つの元素から成り立っているとされており、人間も同様にこれらの5つの元素から成り立っているとされています。
人は誰もが生まれながらにして5つの元素を持っていますが、人それぞれ元素のバランスが違い、その違いが体質の違いとしてあらわれると言われています。
トリドーシャ理論はこれら5つの元素から成り立っており、空と風からなるヴァータエネルギー、火と水からなるピッタエネルギー、水と土からなるカファエネルギーという3つのエネルギー(ドーシャ)があり、身体の中ではこれら3つのエネルギーが働いているという理論です。
体質(プラクリティ)の種類
トリドーシャ理論によって身体にはヴァータ・ピッタ・カファの3つのエネルギーが働いているとされていると説明しましたが、この3つのエネルギーのバランスは人によって違い、その違いに体質が決まってきます。
この体質は大きく分けてヴァータ体質・ピッタ体質・カファ体質という3つのパターンに分類されます。
それぞれの体質には身体的な特徴や適した食べ物がありますので紹介していきます。
ヴァータ体質
ヴァータ体質の特徴
人と話すことが好き、眠りが浅い、肌や髪が乾燥しがち、やせ形体型、便秘がち、好奇心旺盛、冷え性
ヴァータ体質に適した食べ物
ヴァータ体質の人は消化しやすいものを食べるのがいいとされています。
また、冷えやすいので暖かいものを取るようにしたり、乾燥しがちですので上質なオイルを摂取するといいとされています。
ピッタ体質
ピッタ体質の特徴
中肉中背、リーダーシップがある、プライドが高い、下痢気味、情熱的、理論的な思考をする、汗っかき、食欲旺盛
ピッタ体質に適した食べ物
ピッタ体質の人は食欲旺盛で身体に熱が溜まりやすくなっていますので、冷たいものを摂取して身体の熱を冷ましてあげるのがいいとされています。
カファ体質
カファ体質の特徴
礼儀正しい、寛大、よく眠る、ゆったりとした口調で喋る、穏やか、骨太体型、しっとりとした皮膚、太りやすい
カファ体質に適した食べ物
カファ体質の人は太りやすいので脂肪の取りすぎには注意が必要です。
また、脂っこいものを控えるのと同時に甘いものの取りすぎにも注意し、渋み・辛み・苦みのあるものを重点的に摂取するのがいいと言われています。
《まとめ》
ここまでアーユルヴェーダについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
アーユルヴェーダは古代インドで発祥した伝統医学で非常に長い歴史を持っています。
アーユルヴェーダでは、ひとは大きく分けて3つのドーシャタイプに分類されていますので、自分がどのドーシャタイプに分類されているのかを知り、それぞれのタイプに適した食べ物を摂取するなどしてアーユルヴェーダを自分の生活の中に取り入れてみるのもいいかもしれません。
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