こんにちは、管理人です。
誰もが心の中に抱えているといわれるインナーチャイルド。子供のころに傷ついた心の象徴といわれています。
インナーチャイルドが傷付き、癒されないまま大人になった時、思考や行動パターンに大きな影響を及ぼし、そのために生きづらさを感じてしまうことがあります。
これを解消するためには、インナーチャイルドを癒してあげる必要があるのですが、果たして病院ではインナーチャイルドの癒しを行ってくれるのでしょうか？
残念ながら「インナーチャイルドを癒す」ことを目的とした病院はありません。
インナーチャイルドを持つことは、病気ではないからです。
今回は、インナーチャイルドの癒しを行う病院があるのか？という疑問にお答えしていきます。
インナーチャイルドとは？
私たち大人は誰でも、子供時代の経験を心の奥深くに記憶しているものです。
その中には、楽しい思い出、良い思い出、そして当然悪い思い出もあるのですが、思い出とは別に、自分が意識していない潜在意識として記憶されているものがあります。
子供の本来の姿とは、自由に感情を表現し、興味のあるものには熱中し、時に自己中心的で、納得がいかないことは素直に表現し、自分の信じたい人を信じる自由を持っているものです。
このような本来の子供らしい姿で育つ子供を「ワンダーチャイルド」と呼んでいます。
反対に、何らかの原因で、多くは育った家庭環境が影響して、本来の子供らしい姿でいられずに育っていく子供たちも大勢います。
心が傷付いた時には癒しが必用なのですが、それを放置されてしまうことで、自己防衛として本当の自分の気持ちを隠して生きることを覚えてしまいます。
例えば、
「本当はつらいけれど、いい子といわれるためにだまっていよう。」
と、本当の気持ちを隠して生活する子。
「妹はいつも褒められているけど、私は怒られてばかりでダメ。」
と、自分に対して否定的な感情をもってしまう子。
このような子供たちを「インナーチャイルド」と呼んでいます。
寂しい、つらい、こわいなどというネガティブな心情が癒されることなく育っていく子供たちです。
さて、私たち大人の心の中に潜む「インナーチャイルド」とは、「傷付き癒されなかった心」のイメージとしてこのように呼ばれています。
子供のころの経験や記憶、心の傷や心情です。
これらは自分では気がつかないまま、潜在意識の中に停滞しており、大人としての自分の思考や行動に影響を与えているといわれているのです。
インナーチャイルドが及ぼす影響
インナーチャイルドは潜在意識の中に潜んでいます。
人間の意識のには、潜在意識と顕在意識の２種類があります。
潜在意識とは、無意識、つまり自分では気が付かない、コントロールできない部分です。
氷山で例えると、海中に沈んでいる大きな部分に例えられます。
顕在意識とは、頭の中で考え自分でコントロールしている部分です。
こちらは氷山で例えると、海面に出ているほんの小さな一部分です。
そのため、頭で考え自分で意識しコントロールしていると思っていることでも、実は大きな力を持つ潜在意識により、気づかないうちに多大な影響を受けてるのだと考えられています。
顕在意識と潜在意識が同じ方向へ向かっていればよいのですが、これらが反対向きの影響力を持っているときに、生きづらさを感じることになります。
とかく、潜在意識がどのような影響を与えているのかは自分では気づかないものですから、なぜかわからないが心が安定しない、心がいつも揺れ動いてしまうなど、様々な弊害が起きてくることとなります。
インナーチャイルドは病気なのか？
インナーチャイルドを持つこと自体は病気ではありません。
誰でも嫌な思いや辛い思いをすることはあるでしょう。
幸せな家庭に育った人でも、幼い子供の勘違いや思い込みにより、心が傷付いてしまうこともあります。
大人からしたらほんの些細なことで傷ついていしまい、周りの大人がそれに気づかなかったということもあります。
毎日問題なく幸せそうに暮らしている人は、すでにインナーチャイルドと出会っているのかもしれません。
インナーチャイルドと向き合い対話することで過去の傷を癒し、本来の自分らしさを取り戻すことができたのかもしれません。
インナーチャイルド自体は病気でなないのですが、インナーチャイルドによるストレスは大きな問題です。
心が揺れ動き感情をコントロールできない、ネガティブな感情を振り払えないなど過剰のストレスは、うつ病やパニック障害など心の問題を引き起こす可能性があります。
心の問題を抱えてしまう前に、インナーチャイルドを癒す必要があるのです。
インナーチャイルドを癒す病院は？
インナーチャイルドは病気ではありませんので、「インナーチャイルドを癒すため」の病院はないでしょう。
しかし、上記でも述べた通り、インナーチャイルドが引き金となって、うつ病やパニック障害など心の問題を抱えてしまう可能性があります。
そのような時には、心の問題を治療するために早めに病院に行くことをおすすめします。
インナーチャイルドを癒すために自分でワークを行うこともできますが、あまりにも心が苦しい時や自分でワークを行うことは難しいのであれば、プロの力を借りてカウンセリングなどを受けるとよいでしょう。
病気ではないからと、一人我慢をしていてもよいことはありません。
心にストレスをかけすぎると、うつ病、パニック障害、自律神経失調症など心の病を引き起こしてしまいます。
自分は大丈夫かな？と思ったら、ためらわずに病院へ行きましょう。
《まとめ》
インナーチャイルドは、子供のころに傷ついたまま癒されなかった心の象徴です。
誰もが心の奥底に抱えているインナーチャイルドは、潜在意識の中に潜み、自分の行動や思考に影響を与えています。
インナーチャイルド自体は病気ではありませんので、インナーチャイルドを癒すための病院というものはないでしょう。
しかし、インナーチャイルドが原因で心に大きなストレスがかかってしまうと、うつ病やパニック障害など心の問題を引き起こすことがあります。
そのような時には、その心の問題を治療する目的で、早めに病院へ行くことをおすすめします。
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