こんにちは、管理人です。
「インナーチャイルド」は「内なる子供」とも呼ばれ、自分の潜在意識の中に潜む幼いころに傷ついた心やトラウマのことを指しています。
「インナーチャイルドセラピー」や「インナーチャイルドヒーリング」という言葉もよく聞かれるように、「インナーチャイルド」と出会い、癒してあげることで、今までなんとなく生き辛さを感じてきた自分の生き方に劇的な変化をもたらすといわれています。
この「インナーチャイルド」という言葉は、心理学上でも使われています。
心理学上における「インナーチャイルド」とは、どのような位置付けにあるのでしょうか。
今回は、心理学でインナーチャイルドがどう扱われているのかについて、解説していきます。
インナーチャイルドの由来
「インナーチャイルド」は、日本語に訳すと「内なる子供」という意味であり、私たちの心の中に潜む子供のことを指します。
インナーチャイルドという言葉は、インナーチャイルドセラピーの創設者といわれるアメリカのジョン・ブラッドジョーが1991年刊行した「インナーチャイルド~本当のあなたを取り戻す方法~」という書籍により、日本国内でも一気に知られるようになりました。
この本の中には、インナーチャイルドの由来や意味、癒しの目的など、インナーチャイルドについて理解するための情報が盛り込まれています。
心理学においての「インナーチャイルド」という言葉は、1980年ころに日本に入ってきたといわれており、「交流分析」という「人間同士がお互いに与える影響に注目した心理学」上で、「子供が両親から受ける影響」の分析のための考え方から生まれたといわれています。
心理学上のインナーチャイルドとは?
セラピーやヒーリングを語るとき、「インナーチャイルドは幼い時に傷ついた心」や「インナーチャイルドを癒す」などというように表現され、「インナーチャイルドは傷ついている」ということが前提となっているようです。
しかし心理学上では、「自分の中に存在する子供の部分や子供のころの自分の記憶」というように解釈されています。
ですので、インナーチャイルドは傷ついているとは限りません。
傷ついていることもあるし、すでに癒されて笑顔でいてくれる場合もあります。
本来子供というものは、自由奔放です。
好きなことを好きと言い、嫌いなことを嫌いと言う、甘えたいときに甘え、愛されていると感じ、信頼したい人を信頼するというように、自分の感じたままの気持ちを素直に表現するものです。
そのために責められることもなく、責められるのではないかという心配さえすることはありません。
このような本来の子供らしい姿で自由に感情を表現できる子供を、心理学上では「ワンダーチャイルド」と呼びます。
つまり、私たちの心の中に潜むインナーチャイルドは、傷ついているインナーチャイルドだけでなく、子供らしい笑顔いっぱいのワンダーチャイルドという側面も持っているのです。
ワンダーチャイルドは癒され、愛情を感じ、自分の価値を知っています。
自分の中のインナーチャイルドがワンダーチャイルドである人は、失敗しても大丈夫という自信と愛されているという安心感の上に、心を強く持つことができ何にでも恐れず挑戦することができます。
インナーチャイルドとアダルトチルドレンとの関係
心理学上インナーチャイルドを語る場合、「アダルトチルドレン」についても必ずセットで考えなければなりません。
アダルトチルドレンとは、子供時代に苦しい経験をした、虐待を受けた、愛情を受けることがなかったなど、幼少期の家庭環境の問題などが原因で、大人になってから思考や行動、感覚などに特徴をもち、生き辛さを感じる人を指します。
アダルトチルドレンは遺伝的な個性ではなく環境によるものですので、なんらかの方法をとることで、少しずつ収束していくことは可能です。
アダルトチルドレ自体は病気ではないのですが、その生き辛さが長引くことが原因で、不安や焦りなど精神的ストレスを強く感じすぎてしまう傾向にあります。
それが原因でうつ病や依存症、パニック障害などの心の問題を引き起こす可能性もあります。
このアダルトチルドレンの誕生の原因は何かというと、子供のころの家庭環境であり、よく言われる機能不全家族の問題です。
機能不全家族の中で育った子供は、ワンダーチャイルドでいることはできません。
心の中のインナーチャイルドは、寂しい、悲しい、つらい、我慢し続ける、良い子のふりをするなど、自分の本音を抑え込んだ「傷ついたインナーチャイルド」となってしまいます。
また、日本の国民性もアダルトチルドレン増加を後押ししているという考え方もあります。
基本的にまじめで厳格な倫理観を重要視し、右へ倣え、前へ倣えという整然とした教育方針に従う。
このような社会の中で生き抜くために、親は子供に「我慢すること」を教え込みます。
私たち日本人にとっては、これは当たり前のことであり、自分の親もそのように育てられてきました。
しかし、時にこれがエスカレートしすぎたり、子供に対して大きなストレスを与えたり、最悪の場合虐待に近い状況となるケースも少なくありません。
こうなると、インナーチャイルドは傷つき心を閉ざしてしまうでしょう。
アダルトチルドレンの誕生の影には、この「傷ついたインナーチャイルド」がいるのです。
インナーチャイルドとアダルトチルドレンは、切っても切れない関係にあるといえるでしょう。
心理学上の「インナーチャイルドの癒し」の意味
インナーチャイルドとアダルトチルドレンは、大変密接な関係にあります。
機能不全家族の中で育った人のインナーチャイルドは、ワンダーチャイルドでいることができません。
傷ついたインナーチャイルドとして、その苦しい気持ちを抱えたまま心の奥底に存在しています。
「傷付いたインナーチャイルド」が癒されないまま大人になってしまった時、その苦しい気持ちや経験に惑わされてアダルトチルドレンが誕生してしまうのです。
アダルトチルドレン問題の影には「傷ついたインナーチャイルド」が存在します。
逆にいうと、傷ついたインナーチャイルドを助けてあげることが、アダルトチルドレン問題解決のためのカギとなってくるわけです。
このようなことから、心理学上の「インナーチャイルド」は「アダルトチルドレン」問題を解決し、幸せな人生を送るために必要不可欠なカギという位置づけにあるといえるでしょう。
アダルトチルドレン問題を根本的に解決するためには、インナーチャイルドを知ることが第一です。
インナーチャイルドが持つ苦しみを知りそれを癒すことで、自分が感じている子供のころの苦しい記憶を落ち着かせていきます。
そうすることで、今まで自分を惑わせてきた「子供のころの苦しい記憶」に振り回されることがなくなり、アダルトチルドレン問題の解決につながっていくのです。
心理学上での「インナーチャイルドの癒し」とは、アダルトチルドレン問題を解決するためにあり、インナーチャイルドの役割はそこにあるといえるでしょう。
《まとめ》
インナーチャイルドの心理学上での位置づけとして、アダルトチルドレンとの密接な関係があることがわかりました。
私たちの心の中に潜むインナーチャイルドは、傷ついているとは限りません。
本来あるべき子供の姿のまま、笑顔いっぱいのワンダーチャイルドという側面も持ち合わせています。
インナーチャイルドがワンダーチャイルドでいることができれば、自分に自信を持ち、失敗も恐れることなく堂々と生きていくことができます。
しかし、幼少期に機能不全家族の中で育った場合、インナーチャイルドが傷付いてしまう可能性があります。
心の中のインナーチャイルドが「傷付いたインナーチャイルド」のまま大人になってしまうと、その苦しみや悲しみに振り回され、生き辛さを感じてしまうのです。
この生き辛さを感じる人たちをアダルトチルドレンと呼びます。
アダルトチルドレンは社会問題ともなっており、心理学上でも大きく取り上げられていますが、その影には「傷ついたインナーチャイルド」の存在があります。
これは逆に「傷付いたインナーチャイルド」の苦しみを知ることが、アダルトチルドレン問題解決への大きな一歩となることを示しています。
「傷付いたインナーチャイルド」を知り、「傷付いたインナーチャイルドの癒すこと」こそが、アダルトチルドレン問題解決への第一歩です。
心理学上、インナーチャイルドは、アダルトチルドレン問題解決のための重要なカギであるわけです。
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