インナーチャイルドとは?その意味を解説。

こんにちは、管理人です。

大人になった自分の性格や行動には、子供時代の記憶や心情、感情が大きな影響を及ぼしていることをご存知ですか?

この大人になった自分に影響を与える子供時代の経験や記憶が、「インナーチャイルド」です。

「インナーチャイルド」は、ほとんどの人が心の奥深くに抱えているもの。

今回の記事では、「インナーチャイルド」とは何か?具体的にどういった影響を与えているのか、詳しく解説していきます。

「ワンダーチャイルド」と「インナーチャイルド」

私たち大人は誰でも、子供時代の経験を心の奥深くに記憶しているものです。

その中には、楽しい思い出、良い思い出、そして当然悪い思い出もあるのですが、思い出とは別に、自分が意識していない潜在意識として記憶されているものがあります。

子供の本来の姿とは、自由に感情を表現し、興味のあるものには熱中し、時に自己中心的で、納得がいかないことは素直に表現し、自分の信じたい人を信じる自由を持っているものです。

このような本来の子供らしい姿で育つ子供を「ワンダーチャイルド」と呼びます。

しかし、様々な原因により、多くは育った家庭環境により、このように素直で本来の子供らしい姿でいられずに育っていく子供たちも大勢います。

一度心が傷ついてしまったことをきっかけに、これ以上傷つかないように自分で自分を守ろうと、本当の自分の気持ちを隠して生きていくのです。

例えば、「本当はつらいけれど、いい子といわれるためにだまっていよう。」と、本当の気持ちを隠し続けていたり、

「妹はいつも褒められているけど、私は怒られてばかりでダメ。」と、自分を責めたり自分に対して、否定的な感情をもってしまう子供たちです。

このような子供たちを「インナーチャイルド」と呼んでいます。

彼らは、寂しい、つらい、こわいなどというネガティブな心情が癒されることなく育っていくことが多いです。

インナーチャイルドセラピー

実は、「インナーチャイルド」、「ワンダーチャイルド」という言葉は、心理学の交流分析という考え方の上に生まれた言葉です。

しかし、近年様々な心の問題解決のために広まっている、「インナーチャイルドヒーリング」や「インナーチャイルドセラピー」上でいう「インナーチャイルド」という言葉は、子供のころの経験や記憶、心の傷や心情を指しています。

「インナーチャイルドヒーリング」や「インナーチャイルドセラピー」は、心に係る症状は問題の根本的な原因は、子供時代の経験が関係していると考えられていることから、子供のころに受けた心の傷をいやすことで、本来の自分の自由な心を取り戻し、問題解決につなげるというものです。

「インナーチャイルド」や「ワンダーチャイルド」としての「記憶」は、大人になっても自分の本音や本来の自分の象徴として、潜在意識の中に残っていきます。

「だれでもインナーチャイルドを持っている」「誰の心の中にもインナーチャイルドがいる」という表現がされまが、

これは、「子供のころの心の傷、または子供のころの心情が、大人になった今でも癒されずに残っている」ということなのです。

「インナーチャイルドを癒す=子供のころからの心の傷を癒す」というものです。

「インナーチャイルド」が大人に及ぼす影響

日本では古くから「三つ子の魂百まで」といわれますが、そのことわざの通り、子供時代の経験や記憶は、人の心を支える土台となるものです。

小さなころに感じた愛されているという感覚や安心感、嬉しさ、楽しさが安定した土台を作ります。

逆に子供が感じる悲しさ、寂しさ、つらさなどは、すぐに癒されるべきものなのですが、それが癒されずに放置されてしまうと、心の土台は不安定な状態のままとなってしまいます。

この不安定な心の土台は、大人になれば自然と安定するというものではなく、何もしなければ不安定なまま残ります。

そのため、心がいつも揺れ動いてしまい、様々な弊害が起こってきても不思議ではありません。

癒されずに心の中に残ってしまったネガティブな心情というものは、「トラウマ」とも呼ばれますが、心の土台が不安定な中、トラウマを抱えた「インナーチャイルド」がいるという状態が続くと、うつ病やパニック障害などの心の問題を引き起こす可能性もあります。

また、心の中に存在する「インナーチャイルド」は、普段は心の奥深くにしまい込まれていますので気が付きにくいのですが、ふとした時、その心の傷に触ってしまった時に、問題が起こったり、生き辛さに悩まされることになってしまいます。

生き辛さとは例えば、

・何をするにも、気力がでなかったり、

・自分を否定しがちであったり、

・自分ばかりを責めてしまったり、

・人の目ばかりが気になる

などです。

他にも、突然“キレる”、ムキになって抗議するなど、感情をコントロールできないという問題も目立っています。

インナーチャイルドを癒そう

心の土台を安定させて、より幸せになるために、インナーチャイルドを癒してあげましょう。

「インナーチャイルドを癒す」=「本当の自分を取り戻す」ということです。

自分が本当にやりたかったこと、自分の本来あるべき姿を見つけ出し、今まで縛りつけられていた過去からのトラウマ、我慢していたこと、押さえつけてきた自分の感情を解放し、自由な自分になり、自分らしく振舞うことができるのです。

「インナーチャイルドヒーリング」または、「インナーチャイルドセラピー」とは、睡眠療法などを基本としながら、空想の世界に入り込み、一人で困っているインナーチャイルドと出会い、助け癒すというストーリーを心の中で展開していくものです。

そして、自分の子供時代の出来事や心の傷とオーバーラップさせながら、自分自身を癒していきます。

これにより、自分が抱えている問題やその原因を探り出すことができます。

そして、感情をコントロールし穏やかな心で人と接することができる自分に変わっていきます。

また、インナーチャイルドヒーリングを行うことで、自分の中に潜む「ワンダーチャイルド」とも触れ合うことができます。

子供らしい特質を持つワンダーチャイルドの、無邪気で、偏見がなく、元気で明るいワンダーチャイルドと触れることで、ポジティブなエネルギーを受けることもできます。

《まとめ》

「インナーチャイルド」についてお分かりになったでしょうか。

「インナーチャイルド」とは、心の中に記憶されている、子供のころの経験や心情、感情をイメージしたものです。

子供のころの記憶や心情は、その人の性格や行動に大きな影響を与えるとといわれています。

癒されずに心に残ってしまった傷、本当の自分を抑え込んでいる気持ち、すなわち「インナーチャイルド」を癒すことで、本来の自分自身に戻ることができるというものが、「インナーチャイルドヒーリング」の考え方です。

子供のころに形成される心の土台は、満ち溢れた愛情や安心感、喜びなどポジティブな心情により積み上げられていきますが、寂しさ、悲しさ、つらさなどネガティブな感情が癒されないままであると、不安定な状態で大人になってしまいます。

この不安定な心は、大人になってから持つ、心に関係した問題の大きな原因とされています。

「インナーチャイルド」と向き合い、「インナーチャイルド」を癒してあげることで、心の問題の解決につながります。

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